シーン別AI実践レシピ

型を学んだら、次は日々の実践です。この章は、料理でいうレシピ集にあたります。ひとり経営者の営業まわりの仕事を、発信・資料・顧客理解・分析・事務の五つの場面に分け、私が実際に使っている手順とプロンプトを、そのまま並べました。最初から全部やる必要はありません。第32章の棚卸しで見つけた「いちばん詰まっている場面」のレシピから、一つ試してみてください。レシピどおりに一度つくり、二度目から自分の味に変えていく。料理と同じ上達の道が、ここでも使えます。

目次

34-1 発信系:SNS投稿・ブログ・メルマガの制作フロー

週次バッチ生成→日次仕上げの流れ

発信のレシピの土台は、第4章でお話しした、週に一度の仕込みの時間です。私の場合は月曜の朝。ここで一週間分の発信の段取りをまとめてつくり、日々は仕上げだけにします。

月曜にやるのは、今週のお便りやステップ配信が届く人のメールの仕上げ、コラム更新の企画、アクセス解析からの補助キーワード拾い、そして交流会で会った人のフォロー計画。AIが働くのは、このうち「企画」と「下書き」の工程です。ネタ帳(第4章)から今週のテーマを選び、AIに下書きをつくらせ、火曜以降の自分は、届く日の朝に読み返して、最後の一手を足して送る。生成は週次でまとめて、仕上げは日次で一人ずつ。この二段構えが、発信系レシピの共通の骨組みです。まとめてつくるから続き、最後に人の手が入るから冷たくならない。半自動のリズムそのものです。

一次コンテンツから各媒体への変換

発信系でいちばん効くレシピが、変換です。第5章でお話しした「一つの一次コンテンツを、各媒体に展開する」を、AIにやらせます。

以下は、今月のコラム記事の原稿です。これを次の3つに変換してください。
1. お便り用: 800字程度。書き出しは記事の失敗談から。
   最後に記事全文へのリンク案内を一行
2. SNS投稿用: 400字以内。結論を先に。ハッシュタグは3つまで
3. 交流会の話題用: 30秒で口頭で話せる要約。話し言葉で

私の文体見本: (過去のお便りを貼る)
【コラム原稿】(貼る)

書くのは、コラム一本だけ。あとは変換で、お便りにも、SNSにも、会話のネタにもなります。私自身はSNSに毎日投稿するタイプではありませんが、この変換レシピなら、無理のない頻度の投稿を、追加の執筆時間ほぼゼロで続けられます。一次コンテンツに全力、展開はAI。これが量と質を両立させる唯一の道です。

レシピ:一週間分の発信を仕込みの60分で

月曜の仕込みの発信パートを、手順書の形にしておきます。所要は慣れれば60分です。

最初の10分、ネタ帳と先週の反応(第14章)を見て、今週のテーマを決める。次の15分、コラムまたはお便りの本文の材料をメモに書き出し(実体験、生の言葉、言いたいこと一つ)、AIに下書きを依頼。続く20分、下書きを自分の声に直す(第33章の添削の型で、観点を絞って磨いてもいい)。最後の15分、変換レシピで各媒体用に展開し、それぞれの予約や下書き保存まで済ませる。ここまでやったら、平日の発信作業は、届く直前の一読と、最後の一手だけ。発信が「毎日の重荷」から「週に一度の仕込みごと」に変わると、続けること自体が苦ではなくなっていきます。

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第35章 AIとの協働で「らしさ」を守る

レシピが回り始めると、最後の問いが残ります。ここまでAIを使って、私の「らしさ」はどこにあるのか。最終章の手前で、半自動セールスのいちばん深い話をします。

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この記事を書いた人

株式会社ねこすけの代表をしています。
2005年に創業しWebマーケティングを実践するためのコンサルティング、サイト構築、サイト運用、システム開発を行っています。
会員・顧客属性を利用したコンテンツ管理を得意としており、協会サイト、多ブランドのECサイト、会員向けコンテンツサイトなどを構築運営しています。Webマーケティングのパートナーがほしいと感じている方、ご相談ください。
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