🐾８日目　ランディングページづくりにAIを活用　[AI活用Webマーケティング無料講座]

ランディングページ（LP）をご存知ですか？
Webサイトが会社案内ならLPはチラシです。
商品やサービスを「知ってもらい→欲しくなって→行動してもらう」ために作られた1枚完結型のWebページです。
読んだ人が自然と「申し込みたい」「欲しい」と思えるように、
情報を順番に配置して“体験の流れ”をデザインします。

LPは文章量が多いだけでなく、
構成・順番・感情の起伏など、論理的に設計する必要があります。

AIは“構成設計”が得意です

AIはこの“構成を考える力”がとても優秀です。
「どんな順番で読者の心を動かすか」という流れを指示するだけで、
見出し・本文・ベネフィット・行動喚起まで自動で設計してくれます。

特にランディングページは、“順番”が命。
どんなにいい商品でも、伝える流れを間違えると
人の心は動きません。

AIに「どんな流れで人の心を動かしたいか」を伝えるだけで、
構成＋見出し＋コピーを一括で設計してくれます。

使うのは王道「PASONAの法則」

LPの構成にはさまざまな型がありますが、
今回は販売コピーの王道と呼ばれる
「PASONAの法則（パソナの法則）」をおすすめします。

 PASONAの法則とは？

人が“行動を起こす心理の流れ”を整理したフレームワークです。
AIにこの流れを理解させると、
自然に「共感→信頼→行動」へ導くLPを自動で組み立ててくれます。

ステップ	内容	LP上の位置
P：Problem（問題）	悩み・課題を提示して共感を得る	冒頭（キャッチ）
A：Affinity（親近感）	「自分のことだ」と思わせる	共感・導入部分
S：Solution（解決）	商品・サービスを解決策として提示	ベネフィット提示
O：Offer（提案）	具体的な提案・特徴を説明	事例・強み紹介
N：Narrow（適合）	誰に向いているかを明確に	ターゲット限定訴求
A：Action（行動）	行動を促す（申込・購入）	CTA（行動喚起）

AIがつくるLP構成のメリット

この流れをAIに伝えるだけで、
以下のような構成案を自動で作ってくれます。

たとえば──

P（問題）： 放課後「お腹すいた！」にすぐ出せるおやつがない…
A（親近感）： 共働きのママなら誰もが感じる悩みですよね。
S（解決）： 冷凍でストックできる米粉クレープが解決します。
O（提案）： 小麦不使用・無添加・自然な甘みで安心。
N（適合）： 忙しくても“子ども想い”のママにぴったり。
A（行動）： 今すぐストックして“放課後のおやつ問題”を解決しましょう。

このように、感情の流れに沿ったページ構成をAIが即座に作り出します。

 AIと人、それぞれの役割

AIと人には、得意分野が違います。
うまく役割分担をすることで、LPの完成度が大きく上がります。

担当	得意な部分	内容
AI	構成・整理・流れ	PASONAに沿ったLP設計、見出し・本文の提案
あなた	感情・ストーリー・リアルさ	共感の声・体験談・実際の想いを肉付け

AIは“論理”を、あなたは“感情”を担当。
この2つが合わさることで、
「共感から信頼へ、信頼から行動へ」というストーリーが完成します。

AIへの依頼例（プロンプト）

プロのマーケターとして振る舞ってください。
「米粉クレープ」をテーマに、
PASONAの法則に沿ったランディングページ構成を作成してください。
各ステップに「見出し」「本文例」「狙い」を含めて出力してください。
トーンは「30代の健康志向ママに親しみやすく」です。

このプロンプトを使えば、
「AIが構成を考え、人がストーリーを加える」
という理想的なLPづくりが可能になります。

AIがまだ苦手なことも知っておこう

AIは「構成設計」や「文章構築」には非常に強い力を発揮します。
ただし、現時点ではデザインとの統合や細かな修正・ブラッシュアップの段階では、まだ人の感覚が欠かせません。

たとえば──

• 配色や写真のバランス
• スマホで見たときの余白や文字量
• 実際の顧客が感じる“温度感”や“リアルな違和感”

こうした部分は、AIにはまだ完全には判断できません。

AIがつくるのは「骨格」と「流れ」。
最後の仕上げ＝肉付けとデザイン統合は、人の手により行う必要があります。

AIと人、それぞれの強みを理解して役割分担することで、
スピードも質も高いLP制作が実現します。