チラシやランディングページ、広告など一瞬で相手を引き付けるには「コピー」が必要です。
AIを活用すると様々な視点からのコピーを一瞬で大量に生成できます。
そのまま使うのはなく気に入ったコピーをいくつかさらに広げることで現場で使えるコピーができてきます。
今回はそんなコピーの作り方です。
徴」ではなく「うれしい結果」を伝える
チラシやLPを作るとき、多くの人が
“商品の特徴”をそのまま書いてしまいがちです。
でも、お客様が本当に知りたいのは、
「それを買うと、どう嬉しいのか?」
というベネフィット(お客様のうれしい結果)です。
特徴とベネフィットの違い
たとえば、米粉クレープの場合――
| 種別 | 内容 |
|---|---|
| 特徴 | 小麦を使っていない |
| ベネフィット | 子どもに安心して食べさせられる |
「小麦不使用」という事実ではなく、
“安心して子どもと一緒に食べられる”という感情的な価値が、
人の心を動かします。
AIでコピーを作るときも、
「この商品でお客様にどんな嬉しい結果をもたらしたいか」を
最初に明確に伝えるのがポイントです。
AIコピーに必要なのは「反論処理」
AIが作るベネフィットコピーは、とてもきれいで整っています。
最初は自分では思いつかないようないいコピーができたと感じるでしょう。
ところが実際にこのコピーを使ってみても思ったほどの効果を感じられないことがあります。
これは、そのままだと“理想的すぎて現実味がない”と感じるからだと思います。
ここで重要になるのが「反論処理」。
つまり、お客様が心の中で思う「でもね…」を先回りして解消することです。
反論処理とは?
反論処理とは、
「お客様が購入を迷う理由を、事前に打ち消すテクニック」
のことです。
たとえば、こんな心理があります:
「健康的」と聞くと「味が物足りなさそう」と思う。
そこで、コピーに少し工夫を加えます。
『手間なし。でも味しっかり。だから選ばれています。』
“でも”や“だから”などの接続詞をうまく使うことで、
信頼感・納得感・リアリティが生まれます。
実際に生成AIにプロンプトを入れて試してみましょう。
AIプロンプト例
以下のように依頼すると、AIが「ベネフィット+反論処理」をセットで考えてくれます。
プロンプト例
プロのライターとして振る舞ってください。
ペルソナ:さとみさん・あやこさん・なおみさんを想定。
米粉クレープのチラシ用キャッチコピー、サブコピーを20案作成してください。
キャッチコピーにベネフィット(お客様のうれしい結果)、
サブコピーに反論処理(購入を迷う理由の解消)を入れてください。
また、このコピーを作った理由やポイントも含めて出力してください。
AIで出せるコピーの例(抜粋)
| コピー例 | 含まれる意図 |
|---|---|
| キャッチコピー: 安心素材で、子どもも笑顔に。 サブコピー: 「健康的=味が薄い」なんて思わせません。甘みも満足のクレープです。 | 「安心だけど味が物足りない」という反論を解消 |
| キャッチコピー: 忙しくても、愛情おやつは作れる。 サブコピー: 冷凍だから“手抜き”じゃない。焼くだけで手作り気分に。 | 「冷凍は手抜き」という印象を払拭 |
| キャッチコピー: 小麦がダメでも、家族みんなで同じおやつを。 サブコピー: アレルギー対応でもおいしさそのまま。みんな一緒に楽しめる幸せ。 | 「アレルギー食=特別扱い」の違和感を解消 |
このように、「理想+現実的な安心」を同時に表現することで、
説得力のあるコピーになります。
AIコピーづくりの4つのコツ
1.ベネフィットを“感情”で書く
→ 「安心」「嬉しい」「誇らしい」など、体験を想像できる言葉を選ぶ。
2.反論処理を“でも・だから・実は”で繋ぐ
→ 一文に対話感を出すと、人の心が動く。
3.ペルソナを指定してAIに考えさせる
→ 「どんな人に響かせたいか」を明確にして出力を最適化。
4.このコピーを作った理由やポイントから意図を把握する
→ AIが生成した言葉の意図を明確に把握して自分なりに納得したものを利用する。
ぜひ上記のコツを使って結果の出るコピーを作ってください。

