AIをマーケティングに活用する前に、まずはChatGPTなどの生成AIへの指示や依頼の仕方を学びましょう。
生成AIへの指示・依頼の仕方を「プロンプト」と呼びます。
生成AIが登場した当初は、このプロンプトの書き方がとても重要で、
「プロンプトエンジニア」という職業まで生まれるのではと言われていました。
しかし、AIが進化した現在では、ある程度ざっくりとした指示でも、それなりの回答を返してくれるようになっています。
ただし、この“それなり”の回答では、マーケティングでは見込み客の心に刺さらないことが多いのです。
AIに“うまく答えてもらうコツ”は、
「質問」ではなく「依頼文」として話しかけること。
つまり、AIへのプロンプトは“お願いメール”のようなものだと考えてください。
この「お願い」には、6つの基本要素があります。
そして、ねこすけではさらにプラス1を加えています。
伝える6要素+1
「誰として」「誰に」「何を」「目的」「形式」「トーン」+「理由やポイント」
①「誰として」
通常は「私」と考えがちですが、AIはあなたがどんな人物なのかを知りません。
そのため、ここでは理想のあなた(プロの自分)を設定します。
例:
- 「プロのコピーライターとして」
- 「売上を倍増させるセールスレターの書き手として」
②「誰に」
これはターゲット(ペルソナ)です。
AIに「誰に伝えるか」を具体的に指定すると、より的確なアイデアや文章を出してくれます。
(ペルソナ設定については別の日に詳しく解説します)
例:
- 「30代の働く主婦に」
- 「40代で肩こりに悩む男性に」
③「何を」
テーマや商品を伝えます。
例:
- 「健康的な朝食を紹介する」
- 「地域密着型のカフェをPRする」
④「目的」
何を達成したいのかを明確にします。
例:
- 「共感を得たい」
- 「購入につなげたい」
- 「問い合わせを増やしたい」
⑤「形式」
出力スタイルや文字数、件数など、制約条件を指定します。
例:
- 「キャッチコピーを3案」
- 「見出し+本文で300文字以内」
⑥「トーン」
話し方や印象を指定します。これを省略すると、文章の雰囲気が自分らしくなくなることがあります。
例:
- 「やさしく」
- 「専門的に」
- 「親しみやすく」
+1「理由やポイント」
AIがその回答をなぜそう考えたのかを明記させる項目です。
これを入れることで、根拠が明確になり、
「自分の意図に近いもの」を選びやすくなります。
💬 たとえば、こんな指示です
『30代主婦向けに、米粉クレープを販売します。
共感されるA4サイズのチラシの見出しを5案作ってください。
また、それぞれの理由やポイントも記載してください。』
このように、6要素+1を意識するだけで、AIの出力が何倍も的確になります。
結果はこちらから確認いただけます。
https://chatgpt.com/share/690c0904-c81c-800e-bdf1-018925d32df7
6要素+1を常に意識してプロンプトを書くようにしましょう。
特に+1によってAIがどのような裏付けで回答を出したかが見えるようになります。

ねこすけの独り言:AIの性格を定義するのに「松岡修造になって答えて」と指示するとめちゃくちゃ前向きな回答で暑苦しくなる😁。
