名前と顔が一致しない問題を解決|交流会で会った人の顔写真管理術

名刺を見れば名前は分かる。データ化してあるから連絡先も分かる。会話のメモまで残っている。それなのに――顔が思い出せない。

交流会に通う人なら、必ず突き当たる問題です。そしてこの問題は、フォローを静かに、しかし確実に止めます。この記事では、顔写真を保存するという地味で最も効く解決策を、入手方法と許可の取り方まで含めて解説します。

目次

「名前は覚えているのに顔が出てこない」はなぜ起きるか

人間の記憶は、顔の認識と名前の記憶が別の仕組みで動いています。顔は「見れば分かる」再認記憶で、比較的強い。一方、名前や文字情報から顔を「思い浮かべる」のは想起で、こちらは非常に弱い。だから「会えば分かるのに、名刺を見ても顔が浮かばない」という非対称が起きます。

これは能力の問題ではなく仕組みの問題なので、対策も仕組みで行います。顔が思い出せないなら、思い出す必要がないように、顔を記録しておく。 それだけのことです。

顔写真を保存するだけでフォローの質が変わる理由

顔が浮かばない相手には、連絡しづらい

見落とされがちですが、顔が思い出せない相手への連絡は、心理的なハードルが一段上がります。どんな人だったか確信が持てないまま文面を書くのは、薄氷を踏むような感覚があるからです。フォローが「なんとなく億劫」なとき、原因の一端はここにあります。顔写真が1枚あるだけで、この摩擦は消えます。

次に会う前の30秒の見直しで「覚えていてくれた人」になれる

顔写真の価値が最大化するのは、再会の直前です。1to1の前、次の交流会の前に、会う相手の顔写真とメモを30秒見返す。それだけで、当日「〇〇さん、お久しぶりです。その後、新店舗はいかがですか」から入れます。

相手からすれば、あなたは「覚えていてくれた人」です。この印象の差は、その日の会話の深さを最初の10秒で決めます。種明かしをすれば記録を見返しただけなのですが、記録を見返せる状態を作った人だけが、この印象を毎回つくれます(→接触履歴の記録)。

顔写真の入手方法と許可の取り方

問題は、どうやって顔写真を手に入れるかです。方法は3つあり、それぞれ配慮のポイントが違います。

相手の名刺に写真が入っている場合

最も簡単なケースです。名刺をデータ化するとき、名刺の顔写真部分がそのまま顔写真として使えます。相手が自ら配っている写真なので、許可の問題もありません。顔写真入り名刺が増えている理由のひとつは、まさに「相手のデータベースに顔付きで残れる」ことです(→名刺に顔写真)。

SNSプロフィールから保存する場合の配慮

名刺に写真がなければ、FacebookやXのプロフィール写真が候補になります。公開されている写真を自分の連絡先管理のために保存すること自体は、一般的な範囲の利用です。ただし配慮は必要です。あくまで自分用の記録にとどめ、第三者への共有や公開の場での利用はしないこと。またプロフィール写真がロゴやペットの場合は役に立たないので、その場合は次の方法に進みます。

当日にツーショットを撮る(最も自然で確実)

実は、最も質が高く、最も関係構築にも効くのがこの方法です。会話が盛り上がった相手に「よかったら、一緒に写真いいですか?」と一言。交流会という場の性質上、断られることはほとんどありません。

この方法の利点は3つあります。撮影の瞬間に明確な同意があること。当日の服装・髪型・表情という「その日の記憶」ごと保存されること。そして、撮影自体が小さなイベントになって、相手の記憶にもあなたが残ることです。後日「先日はありがとうございました」と写真を送れば、自然なフォローの1通目にもなります。

保存のしかた ―― 連絡先・接触履歴と1か所にまとめる

入手した顔写真は、スマホのカメラロールに置いたままでは機能しません。カメラロールの写真は、名前でも会った日でも検索できないからです。3か月後には「誰だったか分からない集合写真」の仲間入りをします。

正解は、連絡先・会話メモ・接触履歴と同じ場所に、その人のデータの一部として保存することです。連絡先を開けば顔が見え、顔の下に履歴が並ぶ状態。ここまでできて初めて、「会う前の30秒の見直し」が現実の習慣になります。

パーソナルCRMはこの構造を標準で持っています。ねこすけCMSでは連絡先ごとに顔写真を登録でき、さらに登録した写真で名前と顔の記憶を定着させる「顔写真クイズ」機能もあります。移動中の数分で、人脈の顔と名前を復習できます。

→ 関連記事:交流会フォローの全工程を1つに|ねこすけCMS

顔写真は地味だが最も効くフォロー資産

顔写真の保存は、フォロー戦略の中で最も地味な工程です。しかし、連絡の心理的ハードルを下げ、再会の質を上げ、「覚えていてくれた人」という印象を毎回つくれる。効果の割に、実行している人はほとんどいません。

次の交流会で、盛り上がった相手に一言「ご一緒に写真いいですか?」。そこから始めてください。

→ 全体像はこちら:異業種交流会・ビジネス交流会のフォロー戦略 完全ガイド

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この記事を書いた人

株式会社ねこすけの代表をしています。
2005年に創業しWebマーケティングを実践するためのコンサルティング、サイト構築、サイト運用、システム開発を行っています。
会員・顧客属性を利用したコンテンツ管理を得意としており、協会サイト、多ブランドのECサイト、会員向けコンテンツサイトなどを構築運営しています。Webマーケティングのパートナーがほしいと感じている方、ご相談ください。
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