名刺にQRコードを入れましょう――ここまでは、多くの人がすでにやっています。問題はその先です。そのQRコード、どこにつながっていますか?
会社サイトのトップ、Facebookのプロフィール、Instagramのアカウント。もし特定の1か所に直リンクしているなら、せっかくの導線が途中で切れている可能性があります。この記事では、QRコードのつなぎ先として「ハブページ」を用意すべき理由と、その設計を解説します。
QRコードから連絡が来ない理由 ―― つなぎ先を間違えている
交流会で名刺を渡した相手が、後日QRコードを読み取ってくれたとします。ここまで来れば、相手はあなたに一定の関心を持っています。フォロー戦略の中でも貴重な「相手から動いてくれた瞬間」です。
このときリンク先が会社サイトのトップページだったら、何が起きるでしょうか。相手は会社概要を数秒眺めて、閉じます。連絡手段を探すには階層が深すぎ、「問い合わせフォーム」は心理的に重すぎる。関心はあったのに、行動につながる受け皿がなかった――これが「QRコードから何も起きない」の正体です。
個別SNSへの直リンクがNGな3つの理由
では会社サイトではなく、SNSに直リンクすればいいのか。これにも問題が3つあります。
① 相手がどのSNSを使っているか分からない
あなたがInstagramに直リンクしても、相手がLINEしか使わない人なら、そこで導線は終わります。逆も同じです。ビジネスパーソンの使用チャネルは、LINE・Facebook・Instagram・X・メールと見事に分散しており、どれか1つに絞った瞬間、それ以外のユーザーを全員取りこぼします。
② あとから変更できない
名刺に印刷したQRコードのリンク先が固定だと、運用を変えるたびに名刺を刷り直すことになります。「Xをやめてメルマガに注力したい」と思っても、配った名刺のQRはXを指し続けます。
③ どこから来たか計測できない
SNSのプロフィールに直接飛ばすと、その流入が名刺経由なのか、検索経由なのか、区別できません。交流会の費用対効果を測るうえで、名刺・チラシ経由の反応数は最も重要な指標のひとつです。
答えはハブページ ―― すべての連絡先を1枚にまとめる
3つの問題を一度に解決するのが、連絡手段を1枚にまとめたハブページです。QRコードは常にこのページだけを指し、相手はページ内で自分の使い慣れたチャネルを選びます。
載せるもの
LINE公式アカウント、メルマガ登録、Facebook、Instagram、X、Webサイト(実績・サービス紹介)。加えて、顔写真と「誰の・何を・どう解決するか」の一文。要素はこれで全部です。ブログの最新記事やポートフォリオを並べたくなりますが、ハブページの仕事は「読ませること」ではなく「つながらせること」です。選択肢が増えるほど行動率は下がります。
並び順=優先順位。最上部は「許諾が取れる導線」
ハブページの設計で最も重要なのが並び順です。訪問者の多くは最初の1〜2個しかタップしません。つまり上に置いたものが、実際に選ばれるものになります。
最上部に置くべきは、こちらから継続的に接触できる=許諾が取れるチャネルです。具体的にはLINE公式アカウントとメルマガ登録。FacebookやXでフォローされるのも悪くありませんが、アルゴリズム次第で届かなくなる接点よりも、確実に届く接点を優先します。ここで得た登録が、後のステップメール・メルマガの起点になります。
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最上部に名刺・チラシと同じ顔写真を置く
ページを開いた瞬間に、名刺・チラシと同じ顔写真が目に入るようにします。QRを読んだ相手が最初に確認したいのは「さっき会ったあの人のページで合っているか」です。ここで写真が違う、あるいは写真がないと、相手の中で確信が持てず、行動が止まります。名刺・チラシ・ハブページ・自己紹介の「4点一致の原則」は、ここでも効いています。
→ 関連記事:名刺に顔写真を入れるべき理由
ハブページ運用の実務
リンク先は後から差し替えられる=名刺は刷り直さない
ハブページのURLさえ変わらなければ、ページ内のリンクは自由に増減できます。新しくLINE公式を始めた、キャンペーンLPを期間限定で載せたい、Xをやめた――すべてページの編集だけで済み、名刺とチラシは一切刷り直しません。印刷物には「変わらないもの」だけを載せ、「変わるもの」はハブページに置く。この分担が運用を軽くします。
外部サービス(Linktree等)に依存しない
リンクまとめには Linktree などの外部サービスもあります。手軽ですが、ビジネスの導線をすべて預ける場所としては注意が必要です。サービス側の仕様変更や広告表示、最悪の場合のサービス終了は、こちらでコントロールできません。自社ドメイン配下、あるいは自分で管理できるツール内にハブページを持つことをおすすめします。ねこすけCMSでは、連絡先管理・メルマガと連動したハブページを自分の管理下に持てます。
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QRの向こう側が交流会フォローの分岐点
QRコードを読み取ってもらえた瞬間は、相手の関心が行動に変わりかけている瞬間です。その受け皿が、会社サイトのトップなら関心は消え、1つのSNSなら半分を取りこぼし、ハブページなら「相手が選んだチャネル」でつながれます。
名刺を刷り直す必要はありません。次に作るQRコードから、つなぎ先をハブページに変える。そしてページの最上部には、顔写真と、許諾が取れる導線を。この1枚が、交流会フォローの成否を静かに分けます。
→ 全体像はこちら:異業種交流会・ビジネス交流会のフォロー戦略 完全ガイド
