01 なぜ中小企業・個人事業主にリストマーケティングが必要なのか

この「中小企業・個人事業主にリストマーケティング」を立ち上げようと思った理由から、まず書いてみます。

これまで20年以上、中小企業や個人事業主のWebマーケティングに関わってきました。Webサイトを作り、SEOをやり、広告を出し、SNSを運用し、アクセス数が増えた、問い合わせが来た、売上が伸びた。そういった場面もたしかに数多く経験しています。

一方で、それ以上に多く見てきたのが「頑張っているのに成果が安定しない」「やることが増える一方で楽にならない」「集客が止まると売上も一気に止まる」といった現実です。これは経営者の努力不足でも、センスの問題でもありません。構造の問題だと感じています。

多くの中小企業や個人事業主は、集客そのものを目的にしてしまいがちです。ホームページを作る、検索順位を上げる、SNSを更新する、広告を出す。どれも間違ってはいませんが、その先が設計されていないケースが非常に多いのです。

たとえば、せっかくサイトに来てくれた人が商品を買わなかった場合、その人はそのまま消えてしまいます。問い合わせまでは至らなかった人、資料請求まではしなかった人、少し興味を持っただけの人。こうした人たちと、二度と接点を持てない状態になっていることが、実は一番もったいないと感じています。

集客は一度きりの勝負になりやすい。だから常に新しい人を集め続けなければならず、広告費や労力が膨らんでいく。その構造から抜け出せない限り、ビジネスはどこかで必ず息切れします。

そこで重要になってくるのが、リストマーケティングという考え方です。

リストマーケティングというと、メール配信やLINE配信のテクニックを想像される方も多いかもしれません。しかし本質はそこではありません。リストマーケティングの本質は、接点を資産として残すことです。

一度つながったご縁を、その場限りで終わらせない。すぐに買わない人とも、今は必要としていない人とも、関係を持ち続けられる状態を作る。そのための考え方と仕組みが、リストマーケティングです。

この考え方は、実は大企業よりも中小企業や個人事業主のほうが相性が良いと感じています。理由はシンプルで、一人ひとりのお客さんとの距離が近いからです。顔が見える商売だからこそ、関係性が売上に直結しやすい。

ただし、関係づくりを気合や根性に頼ると、どうしても属人化します。営業が得意な人、マメな人、時間に余裕がある人だけが結果を出す状態になります。それでは事業は広がりませんし、続きません。

だからこそ、考え方と仕組みが必要になります。

私はこれまで、ツールを作る仕事も、現場で運用を回す仕事も両方やってきました。その中で感じているのは、ノウハウだけを真似してもうまくいかないということです。大事なのは、なぜその施策をやるのか、どの順番でやるのか、何をやらないのかという判断基準です。

このポータルサイトでは、完成された成功事例だけを並べるつもりはありません。むしろ、試して失敗したこと、思ったように機能しなかったこと、遠回りだったと感じていることも含めて書いていきます。なぜなら、そのほうが同じ立場の人にとって現実的なヒントになるからです。

また、開発中のツールや仕組みについても、個人目線で記録していきます。どういう思想で作っているのか、どこで迷ったのか、なぜその機能を入れなかったのか。完成品だけを見ても伝わらない部分を、言葉にして残していきたいと考えています。

このサイトは、すぐに売上が上がる魔法の方法を教える場所ではありません。売り込むことが目的でもありません。中小企業や個人事業主が、自分たちのペースで、無理なく、長く続けられるマーケティングの考え方と仕組みを、一緒に整理していく場所にしたいと思っています。

集客に疲れている方、施策が増えすぎて何が正解かわからなくなっている方にとって、立ち止まって考える材料になれば嬉しいです。

次回は、集客がうまくいかない本当の理由について、もう少し踏み込んで書いてみる予定です。集客が足りないのではなく、設計されていないという視点から整理していきます。

同じ立場で悩み、試し、考えている人のヒントになるよう、少しずつ積み重ねていきます。

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この記事を書いた人

株式会社ねこすけの代表をしています。
2005年に創業しWebマーケティングを実践するためのコンサルティング、サイト構築、サイト運用、システム開発を行っています。
会員・顧客属性を利用したコンテンツ管理を得意としており、協会サイト、多ブランドのECサイト、会員向けコンテンツサイトなどを構築運営しています。Webマーケティングのパートナーがほしいと感じている方、ご相談ください。
月に1度のミーティングから細かなサイト保守まで必要な部分での対応が可能です。 問い合わせ

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