最近、「バイブコーディング」という新しい開発のやり方が話題になっています。これは、細かいプログラムを一行ずつ書かなくても、AIに「こんな雰囲気のアプリを作りたい」と伝えるだけでコードを自動で作ってくれる方法です。
実際に、あるクライアントがこの方法でWebアプリを作り、それを有料サービスとして公開しました。アプリの土台はAIが作り、ログインや支払いといった大切な部分は弊社でしっかり対応しています。AIと人間の力をうまく組み合わせた結果、短い時間で課金サービスをスタートできたのです。
バイブコーディングを使うメリットは、まず何より「速さ」です。普通なら数か月かかる開発が、アイデアを思いついてから数週間で形になることもあります。また、AIに作業を任せる分、コストを抑えられるため、「まずは試しにやってみたい」という小さな挑戦にも向いています。
もちろんリスクもあります。AIが作ったコードは必ずしも安全とは限らず、セキュリティやお金に関わる部分は専門家がチェックしなければなりません。また、AIが出したコードはわかりにくいことがあり、後から修正するときに手間がかかることもあります。さらに、特定のAIサービスに頼りきりだと、そのサービスが変わったときに影響を受けやすいという心配もあります。
これからは、「AIでとりあえず動くものを作り、人が大事な部分を補強する」という形がどんどん広まっていくでしょう。社内でも、エンジニア以外の人が自分のアイデアを小さなアプリとして試せるようになれば、仕事の効率化や新しいアイデアづくりに役立ちます。
マーケティングの場面でも活用できます。例えば短期キャンペーン用のサイトをすぐ作ったり、新しいサービスを試しに公開してお客様の反応を確かめたりすることが簡単にできるようになります。AIでスピード感を出しつつ、人の手で品質を守ることで、これまでにない取り組みが可能になるのです。
「バイブコーディングで有料サービス?」という問いは、すでに現実の話になっています。AIと人の役割を上手に組み合わせることで、新しいビジネスの形を安全に、そして素早く試すことができる時代が来ているのです。