仕事のやり方が変わった一年
2025年は、ChatBot型AIが一気に普及し、ビジネスの現場に大きな影響を与えた年だったと思います。
質問を投げれば答えが返ってくる。仕組みとしてはとてもシンプルですし、使い始めるハードルも低い。多くの人が「まずは聞いてみる」という形でAIを使い始めました。
一方で、実際の仕事に活かそうとすると、生成された文章やアイデアをコピーペーストして、自分なりに加工する必要がありました。便利ではあるけれど、どこか「もう一手間」かかる感覚があったのも事実です。
次のフェーズは「成果物が残る」AI
次に来たのが、成果物が自動的に保存・更新される仕組みです。
代表的な例が Google Antigravity です。
これは、単に会話するAIではなく、自分のパソコン内の特定フォルダを読み取り、内容を書き換えたり、新しいファイルを追加したりできます。
例えば、こんな指示が出せます。
- ファイルAを、Bという視点で整理して、結果をCのファイルに書き出す
- 仕様書をもとにプログラムコードを作成する
- 要求定義とアイデア帳を読み込んで、ターゲットD向けのランディングページを作る
- 企画Aと前提条件Bから、Web会員向けのステップメールを5通作り、ファイルとして保存する
単発の「回答」ではなく、仕事として使える形でアウトプットが残る点が、これまでとは決定的に違います。
いきなり作らないという安心感
もうひとつ大きいのは、いきなり成果物を生成しない点です。
まず「どんな方針で作るのか」「どんなタスクが必要か」を整理して提示してくれます。
その段階で違和感や勘違いがあれば、指示を修正できます。
方向性をすり合わせたうえで作業に入るため、完成物の精度が高くなりやすい。これは実務で使う上ではかなり重要なポイントです。
本当に仕事の仕方が変わる
正直なところ、「仕事のやり方が変わる」という表現では足りないかもしれません。
考えること、作ること、保存することが一続きになり、作業の流れそのものが変わります。
2026年には、こうした使い方が当たり前になる可能性は十分にあります。
期待と不安が同時にある
まだ、人がどの視点を与えるか、どういう前提や価値観を置くか、という余地は残っています。
ただ、その「視点」すら、生成される成果物の積み重ねから解釈される時代になるかもしれません。
楽しみでもあり、同時に「仕事が減るのではないか」という恐怖を感じるのも正直なところです。

